おすすめ!海外マーケティング書籍の紹介

本コラムを読むことで以下が習得できます。

  • アメリカのWEBマーケティングの手法が分かる
  • ホームページ制作やコピーライティングを書く前に大切にする事が分かる
  • 集客できるWEBサイトで導入しているマーケティング手法が分かる

WEBマーケティングについてしっかりとまとめられた素晴らしい本を見つけましたので、紹介します!

Marketing Made Simple(マーケティングメイドシンプル)

Marketing Made Simple
マーケティングメイドシンプル
A Step-by-Step StoryBrand Guide for Any Business (Made Simple Series)
あらゆるビジネスのためのステップ・バイ・ステップのストーリーブランド・ガイド


著者:DONALD MILLER、Dr. J.J. Peterson
出版日:2020/3/17

Marketing Made Simple Web Site

マーケティングにおいて、アメリカは日本より、10年〜5年ほど先を行っているとよく聞きます。実際に私も海外のマーケティング情報を仕入れていましが、以前は日本ではまだ早すぎたり、使えないなと思う情報が多々ありました。しかし、コロナの影響でインターネットを活用する方が増えて、WEBマーケティングやデジタル化を早くを取り入れなければならない社会環境になって来たと思います。
本書は3年前の本ですが、まさに今、日本国内でも活用できると思いました。

実際に弊社や弊社のお客様のホームページ制作で導入している方法などが多く掲載されていました。

webマーケティングで大切な事がこの1冊にほとんど網羅されていると思います。
私自身も最新のWEBマーケティングの情報をセミナーや書籍を通して学んできました。
私の事を「セミナーモンスター(セミモン)」と呼んだカミさんには内緒ですが…これまでの受講料などを金額にすると余裕で1,000万円は超えていると思います(笑)

本書「マーケティングメイドシンプル」の見出し

  • パート1:The Three Stages of Relationship(人間関係の3つのステージ)
    • チャプター1:The One Marketing Plan You Will Never Regret(絶対に後悔しないたったひとつのマーケティングプラン)
    • チャプター2:The Actual Stages of a Relationship(実際の人間関係ステージ)
    • チャプター3:An Introduction to the Marketing Made Simple Checklist(マーケティング・メイド・シンプル・チェックリスト」の紹介)
  • パート2:Create Your Marketing Made Simple Sales Funnel(マーケティングを簡単にするセールスファネルを作成する)
    • チャプター4:Create Your One-Liner(キャッチコピーの作成)
    • チャプター5:A Wireframed Website That Works(ワイヤーフレームを活用したウェブサイト)
    • チャプター6:Lead Generator(リードジェネレーター(メールフォームなど顧客とコンテタクトを取る方法))
    • チャプター7:The Power of Email(Eメールの威力)
    • チャプター8:Nurture Email Campaigns(ナーチャリング(教育)メールキャンペーン)
    • チャプター9:Sales Email Campaigns(販売促進メールキャンペーン)
    • チャプター10:How to Execute the MarketingMade Simple Sales Funnel(マーケティングシンプルセールスファネルを実行するには)※ファネルとは:漏斗(ろうと)じょうごの事で、広く集客して、ふるいにかける事、漏斗のように上から下に流し込むことで、余計なものを省き絞り込む事を言います。

という内容で、WEBマーケティングを実際にどのように導入・活用するべきかを具体的に説明しています。

WEBマーケティングに取り組む上で大切な事

「顧客はあなたに興味があるのではなく、あなたがどのように彼らの問題を解決できるかに興味があるのです。」

このオープニングの文章はWEBサイト(ホームページ)やコピーライティングを作る際に非常に重要な考え方になります。
まずはお客様の思考になる必要がある!これを取り組む前に強く意識する事が大切です。
お客様の視点になることにより、制作したWEBサイトやコピーが読んだ人の心に響くはずです。

ブランディングとマーケティングの違いについて

大企業

多くの企業がブランディングとマーケティングを混同しており、この混同が何百万もの損失を生んでいるのです。

ブランディングはお客様のブランドに対する印象に影響を与え、マーケティングは具体的なオファーを伝えるものです。

Marketing Made Simple

ブランディングはフォントや色、デザインにこだわり、マーケティングはお客様の興味を引くような言葉を並べ、取引を成立させる。
私たちの多くは、ブランドの見た目や使い勝手にこだわるあまり、お客様が実際に求めているもの、つまり問題解決策を伝えることをおろそかにしています。

Marketing Made Simple

この説明にも、非常に納得しました。私たちもたまにお客様から大手企業のようなWEBサイトを参考としてお客様からお願いされれますが、製品やサービスがすでに知れ渡っている大企業のような、カッコよくて素敵なWEBサイトをローカルでもまだ周知されていない小さな会社がやってしまうことは非常にもったいないです。
どんな商品サービスを提供しているのか?それによってどんな問題を解決できるか?をしっかりと伝えることができるWEBサイトを一緒に創り上げていけるように説明する事からスタートします。

「あなたの製品を購入すると、お客様の生活はどのようになるのでしょうか?あなたの製品は、お客様がどのような結果を避けるのに役立つのでしょうか?」

本書では、このメッセージをしっかりと伝えられるコピーやWEBサイトを目指す事を勧めています。

ワイヤーフレーム(設計図)についての言及

WEBサイト制作(ホームページ制作)をする前に必ず、ワイヤーフレーム(サイトの設計図)をしっかり作る事も明記されています。

ウェブサイトをデザインする人は、必然的に、私たちが使っている言葉よりも、色や画像、感じ、にこだわるようになるのです。そして、色や画像や雰囲気も良いのですが、物を売るのは言葉なのです。あなたのウェブサイトには、売れる言葉が必要なのです。

Marketing Made Simple

以下の項目をしっかりとチェックしてください(Marketing Made Simpleより)
•専門用語が多すぎる。
•ヘッダーの文字数が多すぎる(キャッチコピーがない)
•購入や申し込みボタンに行動を促す言葉がない。
•ボタンがページ下で繰り返されていない
•使われている画像が製品やサービスに関連しておらず、テキストと連動していない。
•使っている言葉は美しいが、明確でない。
•スライドショーのスピードが早く、文字が速く変化してしまい顧客をイライラさせてしまう。
•お客様をストーリー(物語)に誘うのではなく、お客様のストーリーを伝える事が大切。

あなたのウェブサイトは、あなたが自分を褒め称えるための場所ではありません。ウェブサイトは、顧客の問題を解決し、彼らの生活をより良くする製品を販売する場所なのです。マーケティング担当者が適切な質問をすれば、より多くの商品が売れる言葉を使ったサイトを作ることができます。しかし、高価なウェブサイトをデザインさせるのはやめましょう。
まずはワイヤーフレームを作る事から始めましょう。ワイヤーフレームは、あなたが苦労して稼いだお金を費やして恒久的なサイトを作成する前に、サイトを確認し、おそらくフィードバックを得ることができるようにしています。

Marketing Made Simple

ウェブサイト上の言葉は、商品を販売することを忘れないでください。
サイトが美しくても、適切な言葉がなければ、サイトは何も売れません。
ワイヤーフレームを作成することで、適切な言葉を決めてください。ウェブサイトが素晴らしい芸術作品であると同時に、売上を劇的に増加させることは絶対にあり得ます。
しかし、あまりにも多くの企業が、何千ドルもかけて作ったウェブサイトが、結局は単なる芸術作品にすぎず、売り上げにはまったく貢献していないというのが現状です。

Marketing Made Simple

弊社でもWEBサイトをデザインする前に必ず、見た目がシンプルなワイヤーフレーム(設計図)を作成します。
できるだけ、デザイン的な要素は入れずに、言葉をどう伝えられるか、テキストの流れ、最終的ににWEBサイトに訪れたユーザーに取ってもらいたい行動(ゴール)を促す動線になっているか?に集中するために作ります。

弊社ではCacooと言うオンラインサービスを使用しています。
お客様や制作チームと共有して、コメントを入れたり、リアルタイムにお互いで編集することができます。

ワイヤーフレーム作成サービスCacoo

大きさも自由に変える事ができるので、紙などに出力するのではなく、実際にインターネット上でどのように見えるのか?もシュミレーションできるので非常に便利です。
本書では紙に出して全体を見渡す方法もおすすめしていましたが、弊社では実際にユーザーが見るのは、紙ではなくWEB上で見るので、全体的に見た後に、部分的にどのように見えてどう感じるかも検証する必要があると考えて、この方法を取り入れています。

デザイン的な要素が入ってしまうと、テキストよりも画像にどうしても目が行ってしまうので、コピーが疎かになってしまい、実際にWEBサイトを運用しても、大切な事がしっかりと伝わらずに反能率や購買率が落ちてしまう事が多いです。

この意図をお客様に理解してもらう事が非常に難しく、「ワイヤーフレームだけではよく分からないので、デザインを出して欲しい、見た目がピンと来ない…」と言われる事も多々あります。弊社のやり方が間違っていたのか…と悩むことも多々ありますが、本書を読んで、弊社で行っていることが正しかったと自信を持てるようになりました!しっかり、事前にお客様にこの事を伝えられるようにする、本気で理解してもらう事が必要ですね…

本書の内容、大切なポイントの抜粋と解説

他に本書の内容を一部ですがピックアップすると…

ヘッダーの重要さとサービス商品価値の分かりやすさ

WEBサイトが最初に表示される場所が最も重要です。10秒サイトに残ってくれれば内容を見てくれる。
この10秒の滞在時間を獲得するのがキャッチコピーや、どんな商品やサービスを提供して、どんな良いことが起こるのかを短時間で説明する必要があるそうです。

顧客はどのような価値を、あなたの商品やサービスを使うことで得ることができるのか?例えば、顧客が空調システムを購入した際にメンテナンスパッケージを販売する場合、いくつかの利点を挙げれば、そのメンテナンスパッケージの知覚的な価値を高めることができます。

Marketing Made Simple

•エアコンの故障を心配する必要はありません。
•もう、メンテナンスの予定を立てる必要はありません。
•フィルターを交換することなく、きれいな空気を吸える。
お客さまが得たものをすべて伝える。具体的であること。視覚的であることが大切です。
(Marketing Made Simpleより)

ガイドは親しみやすく、権威的である必要がある。

ストーリーに登場する優れたガイドには、2つの重要な特徴があります。
それは、顧客が経験している課題を理解し、他の人々のためにその課題を解決してきたことです。「共感」と「権威」と呼んでいます。
お客様が必要とするガイドとして位置づけるには、共感を示し、権威を示すことが必要です。私たちが共感と権威を示すと、お客様は瞬時に私たちがその日の勝利に貢献できる人物であることを認識します。

Marketing Made Simple
権威のイメージ

共感と権威が大切という事を本書ではしっかりと説明しています。
お客様の悩みや痛みに「共感」するストーリー。
誰がどのようにそれを解決するかという「権威」素人が言っているのではなく、資格を持ったり多数の経験を持つプロが何を語っているか?と言うのを明確にすることが大切です。

最近のSEO対策ではこちらはとても重要な要素になっています。

お客様の声やデータ(グラフなどを活用)も入れる事で信頼性もプラスされます。

長文説明の重要さ

長文の説明文を入れることで、お客様が製品やサービスを購入するかどうか、十分に検討した上で購入したように感じられるようになります。
多くの人は、衝動買いを好みません。脳には健全な調節機能があり、いくつかのボックスにチェックを入れて、少し調べたかのような気分になりたいのです。
ほとんどの潜在顧客にとって、説明文はその痒いところに手が届くようなものなのです。それでも、説明の段落は台無しになりやすい。会社の歴史や業績に対する誇りについて延々と説明すれば、お客様の時間を無駄にすることになります。
お客様が本当に望んでいるのは、物語の中に誘われることです。そして、説明の段落はまさにそれを達成するためのものなのです。

Marketing Made Simple

と掲載されているように、お客様目線で、相手が何を求めているか「お客様のなりたい姿を明確にする」事が大切です。よく「こんな長い文章本当に読む?」と聞かれる事がありますが、特に高額商品の場合はじっくり検討してから購入を考える方が多いので、説明は長くても大丈夫です。説得できる内容が必要と弊社でもお伝えしています。

ただ、ダラダラと長くではなくしっかり、読みやすくまとめてあげる事はとても大切です。

そのほかに、動画の必要性、ホワイトペーパーと呼ばれるPDFを作ってダウンロードさせる事の意味もしっかりと説明されています。

弊社のWEBサイトもお役立ち情報をまとめた無料のPDFや、料金表をPDFにしてダウンロードできるようにしています。ただダウンロードをしてもらうのではなく、お名前や、電話番号、メールアドレスを入力することでダウンロードできるようにしています。メールアドレスを入れてまで、情報が欲しい方は少なくとも興味があ流、または検討している未来のお客様になる方との連絡手段を手に入れる事ができるので、このような仕組みを実装しています。

ホワイトペーパーの事例

メールリストを手に入れた後のアプローチ方法やナーチャリングメール(お客様を少しずつ教育していくメール)を使って最終的に顧客にするまでの具体的ステップについても本書には記載されています。

最後に

今後、この本の内容をさらに掘り下げて、より具体的にに弊社でまとめて、私自身の経験なども含め、WEBマーケティングセミナーとして実施して行きたいと考えています。

本書は、WEBマーケテイングにおいて非常に重要な事十分過ぎるほどまとめられています。本コラムでは一部の紹介しかできませんが、すごく、ためになる本ですので、英語ができるかたはぜひ手に取ってもらいたいです。

こんな本がKindleでたった2,663円で販売されているなんて、ショックです….
本当は誰にも教えたくないのですが(笑)私自身が良い!と思ったものをお役立ちコラムで紹介して行きたいと思います。またおすすめのマーケテイング本があれば紹介して行きます。

弊社では本書で解説されているWEBマーケティングの手法を活用できる仕組みをWEBサイト制作やコンサルティングサービスで実装、サポートしています。
WEBサイト(ホームページ)で実際に売上をあげたい、本気で集客をお考えの方はぜひご連絡ください。

ライバルよりも、早めにWEBマーケティングの仕組みを取り入れて売上UPを実現しましょう。